②OZZY OSBOURNE - NO REST FOR THE WICKED オジーのプロ意識の欠けた振る舞いに腹を立てたジェイク レコーディングでも散々振り回されたことをインタビューで語るなど 確執のあったジェイクの後任は話題の的 インペリテリもオーディションを受けたと聞いたことは驚いたが 無名の新人ザック・ワイルドが選ばれるとは ヘヴィでファットなギターサウンドは新時代への布石を打つ リリース当時はちょっと外したとか言われた今作 しかしこれ以降は引退騒動も含め オジーはメタルらしいアルバムを作っていない ヘヴィメタルという枠組みの中では最後の作品はこれだろう オープニングナンバーはヘヴィメタル史に残る名曲だ
③Outrage – Live And Rare Vol.2 橋本直樹脱退前のデモ音源が聴けるのが嬉しい ライブ音源やデモが中心でマニア心をくすぐる その中でも一番興味をそそられるのが 伊藤千豊が歌うUnder Control Of Lawが聴けるのがポイントだろう アメリカのコンピ作にも提供した貴重なデモ 幻の一曲である
ノスタルジックだが古臭くない。それが現役のバンドである強みだろうし、彼らは三流のコピーバンドではない証拠と言える。なにより、うねりを上がるリズムも強烈、④曲目に登場するKing of Kingsあたりで、その中毒性のある変化自在のリズムプレイに沼るだろう。サバスを下地にしたクラシックロック、こういうスタイルのバンドはけして少なくないのだが、その沸き立つ感性に聞き手はズブズブと沈み込んでいく。手招きするのはあの世の使いなのか、トリップ感に陶酔している間にアルバムを聴き終えているでしょうね。
③HAGANE - Livin' On A Prayer RAINBOWのカヴァーはイマイチだった やっぱり歌い手の力量を問う内容だったが こちらは上手く低音を生かして歌っているが 原曲の良さが全てである こういう懐メロで高齢者を取り込みたいのは分かるが 主戦場を見誤ると危険だ 彼女たちが本当に古い音楽が好きならいいのだがね ネモフィラのメイデンカヴァーを思い出す このバンドのドラマーが頑張っている 彼女専用のカメラが欲しいくらいだ 頬っぺた膨らませて一心不乱に叩く姿は好感が持てる
④Grand Prix - Poker Face 癌を公表した時は驚いた 野太い歌声はパワフル こういう歌謡ロック路線でも線の細さを一切感じさせなかった それでありながらも哀切を伝えられる フロンティアレーベルからソロを作れる実力がある日本人シンガーだったが そんな夢を見たくなる実力者だった 日本という特異なハードシーン 洋楽至上主義に殺されたアーティストである無念 グランプリは中途半端だったよ
⑤Jewel - Catch the Shine メジャーデビューの夢は叶わなかった 関東メタルの雄 良くも悪くも日本人的な魅力が詰まっている ジャパニーズメタル略してジャパメタ このバンドにはその言葉がよく似合う
⑥Saber Tiger - I'll Still Be Loving You 実質解散状態だったサーベルタイガー 御大木下昭仁以外はヘルプ それが超豪華で道産子メンバーが勢ぞろい ベースは柴田直人でドラムは本間大嗣 そして歌うはギャラが安くスケジュールの開いていた ロン・キールときた この意外な抜擢が思わぬ効果を生み出す ロンが御大が作り出す叙情派サウンドに合うわけがない しかしロンは頑張った どこかアメリカンな声が異質な組み合わせとなる この曲のギターソロが大好き そしてリズム隊はエグイ
2002年6月、3rdアルバム"ROCK AND ROLL HERO"に先行してリリースされたソロ名義8thシングル。サスペンスドラマ的な曲を作りたかったそうでMVもそういう作りになっています。なるほど中尾彬が登場するだけで場の空気が変わりますね、香港映画だとボロことヤン・スエみたいに。スローな6拍子に乗せて東京を舞台に様々なテーマが展開される内容の曲です。映画製作の経験もある桑田らしく凝った曲ですが、田舎暮らしのドン百姓と言われる私としては軽く嗜む程度にしときます。