この曲を聴け! 

今日の10曲
失恋船長 (2025-01-22 03:31:33)
『さよならジョン・サイクス』10選



①H.T.P - Heaven's Missing an Angel
グレン・ヒューズとジョー・リン・ターナーが本格的にタッグを組んだロックプロジェクトから
個人的にはこちらの方がDEEP PURPLEらしいなぁと感じます
その裏DEEP PURPLEコンビという極上の組み合わせ
この曲はグレン・ヒューズ単独で歌います
そしてギターで参加したのがジョン・サイクスという禁断の共演
犬猿の仲と言われるカヴァデールのところで大成功したギタリストですからね
この夢の共演は素晴らしい相乗効果を発揮しました
神ががりなグレンの歌声
そしてロングトーン一発で酔わせてくれるギターソロ
天国に天使がいないというタイトルですが
ご冥福をお祈りします
ジョン・サイクスは誠実な男だったと思う





②Streetfighter - Crazy Dream
ジョン・サイクスがギターとヴォーカルを担当する自身がメインのバンド
ジョン・スローマンにバンド加入を打診され結成するもすぐに脱退
その後に作られたバンドがこちらと言われる
この曲は聴けばジョンのシンリジィ好きが一発で分かる
その後NWOBHMブームに乗り名を上げるのだが
渡米してしばらくは苦戦を強いられた
このバンドと曲はジョンの原点でしょう






③Tygers Of Pan Tang - Gangland
正統性の強いメタルサウンド
そして荒削りだが豪快なギターワークを見せつけたジョン
ソロなどゲイリー・ムーアヨロシクである
この曲の持つ魅力がジョンだけではないのだが
今聴いても十分通用するメタリックな曲だ





④Tygers Of Pan Tang - Silver And Gold
この曲を聞く度に44マグナムの広瀬聡を思い出す
彼はサイクスから影響を受けていたのは間違いないのだが
まさかここまでとはね
この曲も現代のメタルシーンに通用する古典ナンバーだろう
正統性の強いメタルソング
哀愁のあるメロディとリフワーク
そしてギターソロと見せ場は多い
でもこのバンドはジョン・サイクスのバンドではない
ロブ・ウイアーでありジョン・デヴァリルの方が存在感は大きい








⑤Thin Lizzy - Thunder And Lightning
サイクスの加入は棚からぼた餅でもある
シーンの変化に合わせメタリックな作風になった意欲作
そのオープニングナンバーだ
ストレートなメタルソングにジョンのギタークレイジーはよく似合うが
ここでもジョンがイニシアチブを取ることはない
スコット・ゴーハムの貢献度の方が上だ
客演ともいえるジョンだが
それでも見せ場はある








⑥Thin Lizzy - Cold Sweat
このダンディズムがたまらん
シンプルな曲が似合う
フィルの歌声がまたいい
ソロでは弾きまくり
シンリジィらしい面もあり
一粒で二度美味しい一曲だ






⑦WHITESNAKE - Is This Love
それにしてもプロデューサーというのは凄い
暗がりのバーが似合い英国風ホワイトブルースロックバンドを
アメリカンナイズドの極地へと向かわせるとは
あのアルバム自体がアメリカンナイズドである
サクソンアメリカンナイズドと比較にもならんほどの変貌である
だからリメイク曲が存在するアルバムだった
この曲も名物偏屈編集長が例えでブライアン・アダムスのようだと叫ぶ
その瞬間からブライアン・アダムスのようだと大騒ぎするバカが大量発生
アルバム自体がアメリカンナイズドなのにね
この曲で聴けるギターソロ
これぞジョン・サイクス
そしてこのギターサウンドを作り上げたジョンの才能に胸打たれた
色んな意味でジョン・サイクス濃いめである
多くのフォロワーが決める
ジョン・サイクスベストギターワークにこのソロは選ばれるべき名演である
STOPモロパクリ&複数アカウントですね







⑧Blue Murder - Valley Of The Kings
カヴァデールのように歌うジョン
腕利きのメンバーを従え
王者の風格を身に纏い作り上げた一曲
メロディアスでドラマティック
PVも作り自身の才能をシーンにぶつけた
まぁ売れないけどね
ソロも長め
今の時代では許されんよ







⑨Blue Murder - We All Fall Down
派手な曲ですね
その派手さに負けないジョンのソロ
強烈なギターワークを見せつけてくれます
キャッチーなハードサウンド
歌も様になっています
ジョンも十分な実績を残した二刀流ですよ








⑩Phil Lynott John Sykes Please Don't Leave Me
PRETTY MAIDSがカヴァーしたことで日本では有名になる
オリジナルは二人のコラボが実を結んだ一曲だ
主役はフィルかも知れないが
ジョンの献身ぶりも見逃せない
ラストはこの曲でジョンとお別れです
ギターソロにウットリ
ジョンよ
どうか私を置いていかないでください
ファンの多くはそう思っていますよ



ゲイリー・ムーア直系の素晴らしいギタリストでした。ホワイトスネイクでの成功で人生がおかしくなりかけましたが、印税を大切に彼はミュージックビジネス業界に食い潰される前にシーンから姿をけしました。その判断は寂しいモノでしたが、あの狂想曲を見せられたら、シーンから遠ざかったのは正解でしょう。雑誌読んでないので詳しい事は知りませんが、穏やかなミュージシャン人生に感じます。
天才の名を欲しいままにして世を去ったジョン・サイクス。
最後に、これがジョン・サイクスだというアルバムを付くって欲しかった。なんかホワイトスネイクのジョンで終わるのは不名誉な気がする。あんなアメリカンナイズドアルバムで名声を得ても、それは本当ではない。ジョン・サイクスの凄さはもっと違うところにあるのだが、あの時代に、あのギターサウンドを作ったという貢献度は、ギタープレイヤーの世界では実に大きなものであった。

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