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ROSES FROM THE DEEP (2025年)
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ROSES FROM THE DEEP
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解説 - ROSES FROM THE DEEP
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1. 失恋船長 ★★★ (2025-02-15 12:43:44)

先行公開された曲が多く、アルバムがリリースされた頃には収録曲に温度差があるという状態。まぁこれはストリーミングサービスの弊害だし、PVをYouTube上にUPして、世界中の人に存在を知らしめるという手法はもう切っても切り離せないだろう。

近年はTAROTのベース兼シンガーというよりはNightwishでの活動で知られるマルコ。一時期はCDから配信に移行したことで収入が激減、そういう状況に嫌気がさしてミュージシャン稼業から距離を置くという事態になるのだが、こうしてソロをリリースすることは心身共に良好と言えるでしょうね。②曲目ではターニャ・トルエンとのデュエットも披露。以前ほど灰汁の強い歌声は聴けないが、曲によってはTAROT時代にも通ずるようなダークサイド北欧ハードサウンドが味わえるので、TAROT時代のファンにとっては待望といったところか、正直、先行公開された①の印象が強く、やや唄モノ路線へと舵を切るのかと思っていたので、①②は全世代への挨拶としては正解、Nightwishでの活動をあまりチェックしていないのでよく分からないが、Nightwishは欧州では確固たる地位を築いたバンドなので、そっち方面への配慮は当然あるのだろう。

昔ほど、張りと艶がなくなったのは残念だが、それでもマルコ節とも言える、美旋律まとわりつくような歌い回しは建材。メタルだけではない、柔軟な楽曲を揃えた事でソロアルバムであることの意義を感じさせてくれた。何より再びシーン最前線へと立ってくれたことが何よりも嬉しい。

そしてアルバムを聞き終えた今、①のインパクトが大きい、②も正解だった。シンフォニックな味付けは勿論だが、フォーキーでトラディショナルなサウンドも収録することで深みが増し、マルコとのソングライティング力にはいささの衰えもないと感じた。
まぁ、常時古くさいメタルを聴いている耳なので、あれなんですけどね。ワタクシには斬新なんですよねぇ。昨今のメタルに通じている人にはスタンダードなのかもしれませんが、個人的にはマルコの魅力を存分に知らしめたと思います。⑤だって展開が読めないもんねぇ。
ラストまで飽きることなく完走。気がつけばリピートです。

そして灰汁が強い歌声では、今作の魅力は伝わらんなぁという事を認識しましたね。これが正解なんでしょう。



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