この曲を聴け!
最近の発言
Stand Up and Fight / We Reserve the Right (火薬バカ一代)
We Reserve the Right (火薬バカ一代)
Monstrocity (失恋船長)
We Reserve the Right (失恋船長)


MyPage

MADAM X - 最近の発言
モバイル向きページ 
解説 - 最近の発言
新しいコメント・評価 (タイトルをクリックすると当該項目に移動します)


Stand Up and Fight / We Reserve the Right
アルバムの最後を疾走ナンバーで締め括るバンドは信頼できる
という持論を強化してくれる名曲。猛烈に時代を感じさせる
メンバーのルックスに油断して不用意に近寄ると、キレ味鋭いG、
タイトなドラム、ロブ・ハルフォー度高めのVoのパフォーマンスに
クロスカウンターを食らうので要注意ですよ。

火薬バカ一代 ★★★ (2025-02-21 00:33:46)


We Reserve the Right

初めてバンド名を目にした時はドイツのMAD MAXかと思いましたが、よく見りゃMADAM X。後にVIXENに参加するロキシー(Ds)と、その姉マキシーン(G)のペトルーシ姉妹が在籍。更にはSKID ROW加入前のセバスチャン・バックが短期間ながら参加していたことでも知られるデトロイト出身の4人組ですね(バズはアルバムには不参加)。
本作は彼女らが'84年にJET RECORDSからリリースした1stアルバムで、80年代初頭のジャパメタ・バンドもかくやという、ジャケットを飾るメンバーの若気の至り感びんびんなルックスが物語る通り、MADAM Xが聴かせてくれるのは、ザックリ刻まれるリフ、ノリ易いリズム、フラッシーなGが躍動する王道の初期型LAメタル・サウンド。KISSの薫陶を受けたと思しきサビはすこぶるキャッチー…つか人によっては「うわアホっぽい」と感じてまいそうな単純さですが、精神的に参っていて音楽なんざ聴きたかねえという時でも、スッと染み入るこのシンプルさと勢いの良さは十二分に魅力的。“WE WANT TO ROCK”とか“STAND UP AND FIGHT”とか、英語赤点の我が身でも理解できるレベルの曲名も味わい深し。WE RESERVE THE RIGHT TO ROCK!ってなもんで。
真面目な話、プレイ・アビリティも曲作りのセンスも間違いなく光るものがあり、特にマキシーンの目の覚めるようなGプレイが炸裂するテクニカルなインスト・チューン⑤から繋がっていく疾走ナンバー⑥や、キレのあるGとVoのロブ・ハルフォードばりのハイトーン・シャウトを生かして本編ラストをハードに締め括る⑪なんて、並のバンドじゃ書けないカッコ良さを誇っていますよ。
バンド名とジャケットに挫けず、是非手に取って頂きたい力作です。

火薬バカ一代 ★★★ (2025-02-20 01:21:30)


Monstrocity

かつてセバスチャン・バックがいたことでも有名なグラム系の硬派メタルバンドによる復活作。ド派手のルックスとシュレッドギターを擁するサウンドは、明るい脳天気なメインストリーム寄りのL.Aメタルとは違い、当時のシーンにとっても異質なバンドであった。
それだけに、このバンドがどのような形で復活作を届けるのか興味も注がれます。
今やエルビス・プレスリーのソックリさんというか、エルビス・プレスリーそのもので活動するシンガーのブレット・カイザーも現役感バリバリ、当時から女性としては頭一つ抜けていたギタリスト、マキシン・ペトルッチのごっついギタープレイに陰りはなく、この古くて新しいヘヴィメタルサウンドの軸となり八面六臂の大活躍、盤石のリズムプレイにも隙はなく豪快なリズムを叩き出し、ダイナミックなバンドサウンドを牽引、MADAM Xというバンドが持っていた毒気と硬派なメタルスピリットを現代のフィルターを通し再構築。そのビルドアップされたメタルサウンドは今の若い人にも十分訴求するだけの魅力がある。特にオープニングナンバーの迫力には飲まれそうになった、コンパクトな楽曲が多いので力業で乗りきった感もある。正直、繰り返し聴くと、アイデアの流用の多さに飽きのサイクルも早まるのだが、古典アメリカンロックの切れ味を損なわないテンションの高さは、懐かしいだけではない魅力がある。

失恋船長 ★★★ (2022-12-17 19:45:23)


We Reserve the Right

国内盤は懐かしきCBSソニーからリリースもされているL.A風のグラムファッションが目を引くバンドのデビュー作。当時としては珍しく男性と女性が二人ずついる構成もインパクトがあり、ドラムとギターは姉妹。ドラマーは後にVIXENに加入しました。
イケメンシンガーとメイクが濃すぎるベーシスト、そして網タイツ姿の女性と気になる情報が多すぎて音を聴く前に気持ちの整理がつかないのだが、出している音は渋滞中のバンド情報をクリアーにするのに十分な魅力が満載。
少々軽めのミックスではあるが、ギターを前に出しバランスを図っている。硬派と言うよりは妖しげなグラマラスな空気を前に出し、ワイルドかつハードなサウンドを耳なじみ良く、クールに纏めている。
この辺りもプロデュースに迎えたリック・デリンジャーのアイデアなら成功していると言えよう。音で勝負しているバンドだけにもう少し深みのある音の方が好みだが、色艶で勝負を仕掛けない本格派のバンドサウンドは説得力がある。
とくにギターソロをフィーチャーしたインストの⑤も楔となりグイグイと食い気味の突っ込んできます。
その流れでストレートな疾走ナンバー⑥に繋がる構成も見事、シンガーも中低音域を駆使して勝負、ロブ・ハルフォードに似ていると思う瞬間もあり、実力派十分です。
悪名高きJETレコードのせいもあったのか、次が出ることなくバンドは解散。その為にイマイチ知られていないのだが、Twisted Sisterあたりが好きな方なら、類似性も多々あり、ロックアンセム⑦なんて、そのものと言えよう。硬派さと大衆性を程よく完備したグラム系HM/HRバンドの1st。
能天気なイメージが強いL.A組よりもクールな感性が強いのも魅力ですね。

久ぶりに聴いたが昔よりも断然カッコいいと思える。今となっては貴重なサウンド、マニアならずとも聴いて欲しいバランス感覚に秀でた一枚です。

失恋船長 ★★★ (2021-02-06 18:13:12)