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The Electric Age / OVERKILL (失恋船長)
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ヘヴィメタル/ハードロック - 最近の発言
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The Electric Age / OVERKILL

前作で何かが吹っ切れたように感じますね。初期のスタイルに戻ったというのか、自らのルーツたるバンドに敬意を払いビルドアップされたスピード重視のサウンド、まさにこれをヘヴィメタルと呼ぶのではないのだろうか?細分化されたシーンにおいて逆に、斬新に聞こえる。
よりパワーメタル色が強まったのも古典及び正統派メタルを愛する猛者には、たまらない愛されポイントだろう。

ボビー・"ブリッツ"・エルスワースの癖の強い歌声もビタハマり、この声なくしてOVERKILLは成立しないと言わせるほど素晴らしいパフォーマンスを披露。轟音を響かせるリズムプレイに恐れ戦き、クールだが聴き手に圧を掛けまくる威圧感に飲み込まれそうになります。D.Dのベースも食らいつく獰猛さを見せつけ威圧感のあるサウンドに拍車を掛けてくれる。そんなアングリーなサウンドを司るギターワークは柔軟な表情を見せつけ聴き手を魅了。時には叙情味溢れるプレイで強烈なインパクトを心に刻み付けてくれます。繊細さと優美さ、そしてそれらとは真逆の表情を見せることで、表現した振り子現象、その鮮烈なるバイオレントさは年齢を感じさせないフレッシュ感に満ちあふれている。

今が全盛期、そういう言葉がピッタリだろう。冷めた激情、これぞニューヨーカーメタルの最高峰だろう。最後までテンションを下げずにやり切った、アッパレである。脱帽ですね。

失恋船長 ★★★ (2025-02-28 16:13:23)


Scorched / OVERKILL

信頼と実績の叩き上げスラッシュ・メタル・バンド、OVERKILLが'23年に発表した20枚目のフル・アルバム。テキトーな片付けが災いして購入直後からCDの中身が家庭内行方不明になっていたのですが、先日掃除中に運良く発見(ACID REIGNの『THE FEAR』のケースの中に入っていましたよ)、こうしてようやく感想文を書くことが出来た次第で。
ブリッツの強靭なシャウトからD.D.ヴァーニの鉄球を転がすようなBランまで、衰えとは無縁のメンバーのパフォーマンスと楽曲構築術に支えられたサウンドは、微塵も揺らぐことなくOVERKILL流パワー/スラッシュ・メタル街道を爆進。ツインGの印象的なハモリが要所に散りばめられた本編は全体的にパワーメタル・テイストが優勢な仕上がりで、その風格たるや、バキバキに鍛え上げられた腹筋と俊敏なフットワーク、鋼の拳を武器に、切れ味鋭いジャブ&破壊力抜群のボディを巧みに使い分けてK.O.の山を築くベテラン・ボクサーの如し。そういう意味ではフィニッシュ・ブローに該当する「キメ曲」が見当たらない点に若干の物足りなさが無きにしも非ずなんですが、とはいえパワー全開の疾走ナンバーから、ディオ時代のBLACK SABBATHを思わすヘヴィ・チューン、アッパーに炸裂するパンク・メタル・ソングまで、個々の楽曲の強力さに支えられ最終ラウンドまでダレ場なし。特に劇的なイントロで掴みはOKな①、その勢いを引き継いで畳み込む②、ブリッツお得意のハイテンションVoが映える③、そして雄々しく猛進する④…と、息つく暇なく連打を浴びせてくるアルバム序盤にはぐうの音も出ないほど打ちのめされてしまいますよ。
OVERKILLに対する信頼が、また一段と増したことを実感させてくれる力作。

火薬バカ一代 ★★★ (2025-02-28 00:39:47)


Life in the Wires / Frost*

2024年発表の5th。大ボリュームの2枚組。既にデビューしてから20年かぁ・・・。
古のゲームミュージックっぽさは健在。最高傑作と言っていいほどのクォリティを誇る。
至福ですヨ、まさに耳が幸せデス。12曲目『Moral and Consequence』は圧巻!
良いヘッドホンが欲しくなるね!ネオ・プログレッシブロックの旗手の生還です!

cri0841 ★★★ (2025-02-26 22:19:38)


Endangered Species / THE BURNS SISTERS

大家族の5人姉妹がミュージシャンとして活動する、文字通りバーンズ姉妹によるAOR系のチョイハードな唄モノプロジェクトのフルアルバム。ちなみに最初のアルバムはもっと軽やかでオシャレなサウンドでしたが、1989年という時代を念頭に今や超売れっ子で敏腕として知られるボブ・マーレットによる全面バックアップの元、リリースされたのが今作。曲に合わせリードヴォーカルを皆が担当、フィンガー5みたなメガネっ娘はいませんが、息の合った美しいハーミニーを活かしたヴォーカルパフォーマンスは、このグループ最大の売り、その狙いを見事に遂行した形となるのですが、全般的に単打で点を取るという小技重視のスモールベースボールが展開されるので、少々、退屈に感じる場面もあるのだが、それは趣味趣向の問題でしょう。唄モノは勿論、AOR系のソフトケイスされたサウンドが大好物の方には問題なしでしょうね。

時折カッコイイギターソロが挟まれるのですが、ゲストで最近はクレイジータイガー稲葉浩志との共演でも話題のスティーブ・サラスが客演していますのでマニアならば要チェックです。彼女達、実は歌だけではなく作曲能力も持ち合わせ、曲作りの大半に誰かがクレジットされているという才女ぶりも発揮、一応今作のリードヴォーカルでクレジットされているのはジーニー、アニー、テリーの三人、シーラとマリーの二人はコーラスのみになっています。

プロデューサーであり、ミュージシャンとしても辣腕を振るったボブ・マーレットの期待に沿った5人姉妹。主役は彼女達であり、そして曲でもある。その両輪を成立させた皆の努力が実を結んだ好盤でしょう。メロディ派のマニアはその辺で音源あさって聴いてください。

本来メタル系のアーティストではないので、この項目に入れるべきではないのだが、かといってロックとブルースを一つの項目にしたり、テクノ/エレクトロニカ ニューウェーブ/ポストパンク ユーロビート ノイズ/アヴァンギャルド 等々めちゃくちゃな項目分けになっているので、こちらにさせていただきました。ポップスに入れるのが一番かなぁとは思うのですが、じゃぁHEARTもポップスってなるのでやめました。

失恋船長 ★★★ (2025-02-26 16:30:18)